あなたの脊柱が柔軟である限り、あなたは若いのだ

滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。

「あなたの脊柱が柔軟である限り、あなたは若いのだ」いう言葉をピラティスの考案者であるジョセフ・ピラティスが残しました。

脊柱、つまり背骨がしなやかに動く事が身体と心の若さを保つ鍵だと彼は考え、この言葉には深い魅力がありますが、はたして医学的にどのような根拠があるのでしょうか?

また脊柱の柔軟性を高めるにはピラティスが有効ですが、ウェイトトレーニングも同様に効果的で、ピラティスの効果を過剰に持ち上げ、筋力トレーニングを軽視するのはピラティスの思想に反するともいえます。

これらを解剖学をもとに解説したものは以下の通りです。

脊柱の柔軟性とは何か?

脊柱は首から腰までを支える33個の椎骨からなる身体の柱で、頸椎(7個)、胸椎(12個)、腰椎(5個)、仙椎(5個)、尾椎(4個)が連なりしなやかに動くことで姿勢や動きを支えます。

成人では仙椎と尾椎が癒合し、可動する椎骨は24個とされますが、解剖学では33個と数えます。

ジョセフ・ピラティスが強調した「脊柱の柔軟性」とは、背骨、特に胸椎や腰椎がスムーズに動く状態を指し、背骨が硬くなると姿勢が崩れ、動きが制限されます。

柔軟な背骨は、若々しい身体を維持する重要な要素なのです。

脊柱の柔軟性が若さに重要な理由

①姿勢の改善で若々しい印象

背骨が硬くなると背中が丸まり、猫背になりがちです。 

猫背は見た目を損なうだけでなく、肩こりや腰痛を引き起こし、研究では転倒リスクや心理的影響とも関連しています(Kado et al., 2004)。 

ピラティスの「スパインストレッチ」などは背骨を伸ばし、姿勢を整えます。 

一方でウェイトトレーニング、特に背中の筋肉(脊柱起立筋など)を強化するデッドリフトやローイングは背骨を支える力を高め、姿勢を安定させます。

両者は異なるアプローチで、姿勢の改善に貢献します。

②深い呼吸で健康な身体

胸椎の柔軟性が低下すると胸郭(肋骨や胸のエリア)の動きが制限され、呼吸が浅くなります。

研究では胸郭や背骨の硬さが肺活量の低下や疲労感につながることが示されています(Leerar et al., 2007)。

ピラティスの「ラテラルブリージング」は胸郭を広げ、呼吸筋を強化し、肺活量の向上に効果的です(Franco et al., 2014)。 

一方でウェイトトレーニングではスクワットやオーバーヘッドプレスなど、全身を使う動作が呼吸筋を鍛え、胸郭の動きをサポートし、両者とも深い呼吸を通じて健康を支えます。

③ 全身の動きとストレス軽減

柔軟な背骨は歩行やひねりなどの動作を滑らかにします。 

また深い呼吸は血流を促進し、副交感神経を活性化してストレスを軽減します(Russo et al., 2017)。

ピラティスはゆったりした動きで背骨の可動性を高めてリラックス効果をもたらし、一方でウェイトトレーニングは脊柱を支える筋肉を強化し、関節への負担を軽減します。

たとえばチンニングやバーベルロウはコアと背骨の安定性を高め、動きの自由度を向上させます。 

両者は補完的に身体の機能と心のバランスを整えます。

ピラティスとウェイトトレーニングの相乗効果

研究では、ピラティスを8週間続けた人は姿勢やバランスが改善し、転倒リスクが低下したと報告されています(Bullo et al., 2015)。 

同様にウェイトトレーニングは筋力と骨密度を高め、加齢に伴う機能低下を防ぎます(Nishimura et al., 2019)。 

週2~3回のピラティスと、筋力トレーニングを組み合わせることで、脊柱の柔軟性と強さを両立できます。

医学的根拠とピラティスの思想

「脊柱の柔軟性が若さを決める」という言葉を直接証明する研究は限られますが、背骨の柔軟性が姿勢、呼吸、循環に良い影響を与えることは科学的にも支持されています。

ただしピラティスを過剰に持ち上げウェイトトレーニングを軽視するのは明らかな誤りで、ジョセフ・ピラティスは身体のバランスと全体的な健康を重視しました。

彼のメソッドは柔軟性だけでなく筋力やコントロールも大切にしています。 

筋力トレーニングは背骨を支える筋肉を強化し、ピラティスと組み合わせる事でより強靭で若々しい身体を作ります。

まとめ:背骨を動かし、強くして若さを保つ

ジョセフ・ピラティスの言葉は良い姿勢、深い呼吸、強い身体の大切さを教えてくれます。 

ピラティスは脊柱の柔軟性を高め、ウェイトトレーニングは背骨を支える力を養います。

両者を組み合わせて週に数回の運動を続けることで、身体が軽くなり、毎日がより充実します。

筋力トレーニングは身体や関節が硬くなり、動きがぎこちなくなると主張する方々も未だに居られるようですが、一定以上のウェイトリフターやパワーリフターの脊柱や胸郭は例外なく柔軟なのです。

ピラティスやヨガも良いものですが、各々の良さや特性を理解しながら相乗効果を得られれば最高では無いか?と言う話です。

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