「こうでなくてはならない」ではなく「こうなりたい」を大切にする理由

滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。
筋力トレーニングにおいて、「絶対にこうでなければならない」という決まりきったルールは、実はそれほど多くありません。
大切なのはあなた自身が「どんな体になりたいのか」「どんなパフォーマンスを手に入れたいのか」という明確なゴールです。
もちろんトレーニングの効果を最大化し、長く安全に続ける為には科学的に裏付けられた「基本原則」を無視することはできません。
しかし、その原則を理解した上であれば、セット数・レップ数・トレーニング頻度・食事法などは、人それぞれで構わないのです。
トレーニング効果を左右する不変の法則(エビデンスベース)
- トレーニングの三原理
- 過負荷の原理(Progressive Overload)
- 特異性の原理(Specificity)
- 可逆性の原理(Reversibility)
→ これらは数百に及ぶ長期研究で繰り返し証明されています。
- トレーニングの五原則
- 全面性の原則
- 個別性の原則
- 意識性の原則
- 漸進性の原則
- 反復性の原則
- エネルギー収支の法則
体脂肪の増減は、摂取カロリーと消費カロリーの差でほぼ決まります。
「特定の食品を抜くだけで痩せる」「ある運動だけですぐに痩せる」といった主張は、この法則と全面性の原則に反しています。
「〇〇だけですぐに痩せる」はなぜ間違っているのか?
- 「腹筋だけ1000回」で部分痩せは起こらない
- 極端な糖質制限は一時的に体重が落ちても、長期的な体組成改善には不利になるケースが多い
- サプリや器具「だけ」に頼っても、過負荷とエネルギー収支が整わなければ結果は出ません。
これらはすべて「全面性の原則」を無視した主張であり、科学的根拠に乏しいと言わざるを得ません。
大切なのは「規則の中でのびのびと」
基本原則という「ルール」を守りながら、自分の目標や生活スタイルに合わせた方法を選ぶ、これこそが2026年以降の筋力トレーニング文化の理想形だと考えています。
- 週7回全身を鍛える人もいれば、週2回の分割法が好きな人もいます
- 高重量低レップが好きな人も、高レップのパンプ重視の人もいます
- 炭水化物をしっかり摂る人も、ケトジェニックを実践する人もいます
どれも正解です(怪我にさえ気を付ければ)。
なぜなら「個別性の原則」により、同じ刺激を与えても、最終的な体型・強さ・パフォーマンスは一人ひとり異なるからです。
一生続けられるトレーニングのために最も大切なこと
結果と同じくらい、いえ、それ以上に大切なのは「怪我をしないこと」です。
正しいフォーム、適切な負荷設定、十分な回復――これらはすべて科学的な知識があってこそ守れます。
一度大きな怪我をしてしまうと、数ヶ月~数年単位でトレーニング人生が止まってしまうことも珍しくありません。
結論:自由と科学は両立します
「こうでなくてはならない」のではなく、「こうなりたい」を大切に。
ただしその土台となる科学的な原則は決して無視しない、これが長く楽しく、確実に結果を出し続けるための唯一の道です。
規則の中でのびのびと。
この言葉を、ぜひこれからのトレーニングライフの合言葉にしてください。
筋力トレーニングは、決して画一的なものではありません。
あなただけの「こうなりたい」を科学という土台の上で自由に追いかけてくださいねと言う話です。
滋賀県大津市月輪1丁目3-8 アル・プラザ瀬田4F 女性専用フィットネスLBC
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(参考文献)
- American College of Sports Medicine Position Stand (2009)
- Kraemer WJ, et al. Progression models in resistance training for healthy adults. Med Sci Sports Exerc, 2002
- Hall KD, et al. Quantification of the effect of energy imbalance on bodyweight. Lancet, 2011

