個別性の原則と「守破離」の重要性

滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。

筋力トレーニングの世界、とくにSNSでは日々「最新のメタ分析では……」「科学的根拠では……」という情報が溢れています。

もちろん、他人の意見や研究結果を参考にすることは非常に有益です。

しかしそれをそのまま鵜呑みにするのではなく、自分自身の身体に照らし合わせて取捨選択する力が何よりも重要です。

なぜ「個別性」が最優先なのか?

トレーニングによる適応反応には、驚くほど大きな個人差が存在します。

  • 遺伝的要因(筋繊維タイプの比率、ホルモン応答)
  • 生活習慣(睡眠・ストレス・栄養状態)
  • 回復能力・関節可動域・神経系の適応速度

これらが一人ひとり全く異なるため、「統計的に最も効果的だった方法」が、あなたにとって最適とは限りません。

実際、多くのメタ分析は「平均値」を示しているに過ぎず、個々の被験者のバラツキ(標準偏差)は非常に大きいことが指摘されています(Lopez et al., 2021; Baz-Valle et al., 2022など)。

インフルエンサーの情報は「参考程度」で十分です

「メタ分析で筋肥大に最適なセット数は週10〜20セット」「背中の最強種目はこれ!」と断言する発信者の中には、突出した体格をお持ちでない、一般人と変わりのない体型の方も少なくありません。

もちろん知識として素晴らしいのですが、それをそのまま実践してもあなたの身体が同じように反応する保証はどこにもありません。

守破離こそが最短最速の上達への道

日本の伝統的な師弟関係で語られる「守破離」は、筋力トレーニングにも完全に当てはまります。

  • 守:まず原理原則(漸進性過負荷、適切なフォーム、十分な回復など)を徹底的に学び、実践する
  • 破:自分の身体の反応を見ながら、セット数・頻度・種目を調整し始める
  • 離:常識を超えた自分だけのメソッドを確立する

型があっての型破り。型がないまま自己流を貫くと、それはただの「形なし」になってしまいます。

実際に、クリス・バムステッド選手や故ジョン・メドウズ氏、そしてドリアン・イエーツ氏(マイク・メンツァーのヘビーデューティーを継承)など、頂点に立つ人たちは全員、この守破離の道を歩んできました。

実践のための具体的なステップ

  1. まずは信頼できる原理原則(例:RPEに基づく負荷設定、十分なタンパク質摂取など)を3〜6ヶ月、忠実に守る
  2. トレーニングログを詳細に記録し、自分の回復状態や筋肉痛の出方、重量の伸びを観察する
  3. データをもとに「自分にとって効く部分・効かない部分」を見極め、少しずつ調整を加える
  4. 最終的に、あなただけの「最適解」を構築する

まとめ

最新の研究も、著名なインフルエンサーの意見も、あくまで「仮説」の材料です。

それらを自分の身体で検証し、取捨選択し、独自のスタイルへと昇華させる事、それこそが筋力トレーニングにおける真の「個別性の原則」であり、守破離の本質です。

あなたの身体を一番知っているのは、あなた自身です。

ぜひ一度、情報を鵜呑みにする癖を手放して、自分の身体と真剣に向き合ってみてください。

そこに本当の成長が待っているのかもしれませんと言う話です。

滋賀県大津市月輪1丁目3-8 アル・プラザ瀬田4F 女性専用フィットネスLBC

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