加齢と老化

 

滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。 

人生100年時代と言われていまして、年齢を重ねても元気で健やかでありたいものですが、「年齢」と「老化」は同じではありません。

そして認知症の最大のリスク因子は「加齢」と言われますが、実は年齢を重ねること自体が直接的な原因ではないとも近年の研究では示唆されています。

むしろ老化、つまり身体や脳の機能が衰えるプロセスが認知症の発症に深く関わっているのです。

老化の速度には個人差があり、老化が早い人ほど認知症を早期に発症する傾向があります。

この違いを理解する事こそが認知症予防の鍵となり、脳由来神経栄養因子(BDNF)と筋力トレーニングが認知症予防の最適解として注目されています。

年齢は単に生まれてからの年数を指しますが、一方で老化は細胞の修復能力低下や炎症の増加などの身体の機能が衰える生物学的プロセスです。

例えば同じ70歳でも運動習慣のある人は老化が遅く、認知機能が保たれていることが多く、逆に運動不足やストレス過多の人は老化が早く進み、認知症のリスクが高まります。

つまり認知症予防は、老化を遅らせることに焦点を当てるべきなのです。

ここで重要なのがBDNF(脳由来神経栄養因子)で、BDNFは神経細胞の成長や修復、シナプスの形成を促すタンパク質で、記憶や学習に欠かせません。

BDNFの分泌量が減ると脳の神経ネットワークが弱まり、認知症のリスクが高まります。

特にアルツハイマー病患者ではBDNFの低下が顕著です。

逆にBDNFの分泌を増やすことで、脳の健康を保ち、認知症の発症を遅らせることができます。

BDNFを増やす有効な方法の一つが筋力トレーニングです。

高齢者ほど筋力トレーニングが重要である理由は加齢に伴い筋肉量とBDNFの分泌が自然に減少し、認知機能の維持が難しくなるためです。

筋力トレーニングは筋肉からマイオカインという物質を分泌させ、これが脳でBDNFの産生を促します。

スクワットやデッドリフトのような全身を使った筋力トレーニングはBDNFの分泌を効率的に高めます。

ある研究では週2~3回の筋力トレーニングを3か月続けた高齢者が、認知機能の向上とBDNFレベルの上昇を示しました。

筋力トレーニングのメリットはBDNFの増加に留まらず、筋肉量の維持は代謝の改善や炎症の抑制に繋がる事で老化の進行を遅らせます。

また血流を改善し、脳に酸素や栄養を供給する能力を高め神経細胞の生存率を向上させます。

さらにストレス軽減や睡眠の質向上にも寄与し、これらがBDNFの分泌を間接的にサポートします。

トレーニングを始めるのに年齢は関係ありません。

80歳でも90歳でも、筋力トレーニングを始めることで脳と身体の健康を向上させることが可能です。

とは言え始めるなら早い方が良いのも事実です。

若いうちから筋力トレーニングを習慣化すれば筋肉量やBDNFのベースラインを高く保ち、老化の影響を最小限に抑えられます。

早期に始めることで、認知症のリスクを長期間低減できるのです。

筋力トレーニング以外の方法、例えば有酸素運動やバランスの良い食事(オメガ3脂肪酸や抗酸化物質を多く含む食品)、十分な睡眠も、BDNFの分泌や脳の健康を支えます。

しかし筋力トレーニングは短時間で効果が得られる点で実践的です。

高齢者ほど筋力トレーニングが重要であることを認識し、年齢を理由に諦める必要はありません。

BDNFと筋力トレーニングの組み合わせは科学的根拠に基づく認知症予防の強力なアプローチなのです。

老化は避けられませんが、その速度は生活習慣で変えられます。

今日から週数回の筋力トレーニングを始めて、脳と身体を若々しく保ちましょうと言う話です。 

滋賀県大津市月輪1丁目3−8 アル・プラザ瀬田 4F 女性専用フィットネスLBC

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