動脈硬化や脳血管疾患の本質的な予防法

近年では脳血管疾患の患者数が増加しており、厚生労働省の2023年度調査によると脳血管疾患で治療を受ける患者数は188万4,000人で、2020年の前回調査から14万2,000人増加しました。
脳血管疾患は重篤な後遺症を引き起こすことが多く運動機能の麻痺、言語障害、感覚障害、視覚障害、記憶障害などが挙げられ、寝たきりや介護が必要になる場合もあります。
そしてこれらの後遺症は患者や家族、社会に大きな負担をもたらします。
脳血管疾患や心疾患の予防には定期的な運動習慣がとても重要です。
特に筋力トレーニングは心血管系の健康を維持・向上させる効果が科学的根拠によって裏付けられており、筋力トレーニングは筋肉量を増加させて基礎代謝を向上させる事で血圧やコレステロール値を正常化します。
また血管内皮機能を改善し、動脈硬化の進行を抑制する効果も期待できます。
例えば、2022年に『Anatolian Journal of Cardiology』に掲載されたレビューでは、筋力トレーニングが血圧、血糖、脂質プロファイルを改善する事で心血管疾患のリスクを20~30%低減することが示されました。
具体的には、週2~3回の筋力トレーニング(1回30~60分)が、高血圧や糖尿病などのリスク因子を有意に改善しましたと報告しています。
また2022年の『British Journal of Sports Medicine』のメタ分析では、筋力トレーニングを週60~120分行う事で心血管疾患のリスクが10~17%低下し、全死亡率も同様に低下することが報告されています。
この研究では筋力トレーニングがインスリン感受性を高め、炎症マーカー(例:CRP)を減少させるメカニズムが心血管保護に寄与するとされています

さらに、2023年のアメリカ心臓協会(AHA)の声明では筋力トレーニングが心肺機能を向上させ、血管の柔軟性を高める事で心血管イベントのリスクを低減すると強調されています。
特に筋力トレーニングは心筋梗塞後の患者において再発リスクを低減し、生活の質を向上させる効果が確認されています。
これらのエビデンスは筋力トレーニングが単なる筋力増強だけでなく、全身の代謝や循環器系の健康に広範な利益をもたらすことを示しています。
もちろん定期的な運動習慣に加えて運動習慣だけでなく、バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレス管理も予防に欠かせませんし、禁煙や節度ある飲酒もリスク低減に寄与します。
これらの生活習慣を総合的に改善する事で脳血管疾患や心疾患の予防効果はさらに高まります。
脳血管疾患の予防には早期の対策と生活習慣の改善が不可欠で、筋力トレーニングを中心とした運動習慣は科学的根拠に基づく有効な予防策です。
日々の生活に取り入れる事で健康寿命を延ばし、質の高い生活を維持できるでしょう。
運動は美容と健康の為の先行投資だと言う話です。
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