包括的な視点

滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。
「マスク生活で衰えた表情筋を鍛えて美しい表情を取り戻しましょう」と言ったセミナーを近所のカルチャーセンターで行っていますが、 私の感想としては「木を見て森を見ず」だなと感じます。
そもそも私たちの体は、筋肉や筋膜を通じて複雑に繋がっています。
この考え方は「アナトミートレイン」(筋膜経線)という概念で説明されており、筋肉は単独で機能するのではなく、全身のネットワークとして連動していることを示しています。
この視点から考えると、表情筋のような小さな筋肉を個別に鍛えるよりも全身の大きな筋肉をバランスよくトレーニングする方が、顔の印象を若々しく保つために効果的ではないでしょうか?
例えば、
タレントの武田真治さんが顎関節症をベンチプレスで改善したというエピソードがありますが、こうした全身の筋肉の連動性の興味深い例です。
ベンチプレスは胸や肩、腕の大きな筋群を鍛える運動ですが、その効果は局所にとどまらず全身の姿勢や血流の改善にも繋がります。
実際、研究によれば、複合関節運動(ベンチプレスやスクワットなど)は単関節運動に比べて筋力や代謝の向上に大きく寄与し、ホルモン分泌(テストステロンや成長ホルモン)を促進することがわかっています(Kraemer & Ratamess, 2005)。
これらのホルモンは肌のハリや筋肉の回復をサポートし、顔のむくみを軽減する効果も期待できます。
一方で表情筋を鍛える「変顔トレーニング」も、顔の筋肉を直接刺激する方法として一定の効果があるかもしれませんが、表情筋は非常に小さく、そのトレーニングに多くの時間を費やすよりも全身の大きな筋肉を鍛える方が効率的ですし、高重量を扱うトレーニングは「いきむ」事で結果的に表情筋にも大きな刺激を与えます。
たとえばベンチプレスやデッドリフトのような運動は複数の筋群を同時に刺激し、全身の血流を改善します。
これにより顔のむくみが解消され、姿勢が整うことで顔の輪郭もシャープになる可能性があります。
さらに筋膜の繋がりを通じて、肩や首の筋肉の緊張がほぐれると、顎関節症のような症状の改善にも間接的に役立つ場合があります(Myers, 2014)。
もちろん顎関節症の原因は人によって異なり、ベンチプレスがすべてのケースに有効とは限りません。
たとえば顎の筋肉の過緊張や歯の噛み合わせが原因の場合は、専門的な治療が必要になることもあります。
それでも全身の筋肉をバランスよく鍛えるアプローチは、局所的なトレーニングよりも広範な健康効果をもたらします。
特にタンパク質を意識的に摂取することで、筋肉の修復や肌の健康がさらにサポートされます。
タンパク質はコラーゲン生成にも関与し、肌の弾力や若々しさに寄与するからです(Proksch et al., 2014)。
結論
表情筋のみを個別に鍛えるよりも、全身の大きな筋肉を対象としたトレーニングを取り入れる方が効率的かつ総合的に若々しい顔つきを実現できると考えられます。
ベンチプレスやスクワットなどの運動を習慣化し、適切な栄養を組み合わせる事で体全体のバランスが整い、顔の印象も自然と輝きを増すでしょう。
「○○の為には~~」と言う考え方よりも、物事は包括的な視野で視るべきでは?と言う話です。
滋賀県大津市月輪1丁目3-8 アル・プラザ瀬田4F 女性専用フィットネスLBC
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