等価交換と自己超越

滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。

現代社会では「簡単○○するだけダイエット」や「楽々~~ダイエット」といった簡易的なダイエット法が次々と現れては消えていきます。

たとえば「白米よりもチャーハンの方がGI値が低いから太らない」といった主張が一時的に話題になったこともありましたが、こうした主張は科学的根拠に乏しく、GI値(グリセミック・インデックス)だけを取り出して過度に単純化した典型例です。

実際にはチャーハンは調理過程で油や具材が加わるため、総カロリーや栄養バランスが白米とは大きく異なり、同量であれば確実にチャーハンの方が太ります。

GI値だけでダイエットの成否を語るのは、全体のエネルギー収支や栄養素の質を無視した短絡的な考え方と言えるでしょう。

ダイエットやボディメイクの本質は摂取カロリーを消費カロリーより低く保ち、たんぱく質(P)、脂質(F)、炭水化物(C)のバランスを整えることにあります(Thomas et al., 2010)。

この王道のアプローチは決して「楽」ではなく、持続的な努力と自己管理が求められる「等価交換」のプロセスです。

ダイエットやボディメイクは、マズローの欲求段階説における「自己実現欲求」という高次の欲求に根ざしている為に「楽々」などという安易な近道は原則としてあり得ません。

筋力トレーニングはこの等価交換の原則を体現し、自己超越へと導く実践として私たちの人生に深い意味をもたらします。

マズローの欲求段階説によれば人間の欲求は「生理的欲求」「安全欲求」「所属・愛の欲求」「承認欲求」を経て、「自己実現欲求」へと進み、さらにその先には「自己超越欲求」が存在します(Maslow, 1970)。

自己実現欲求は自分自身の可能性を最大限に引き出し、理想の自分になることを目指す段階です。

ダイエットやボディメイクはこの高次の欲求に直結しており、単なる肉体改造を超えた内面的な成長を求める行為です。

この娯楽に溢れた飽食の時代にあえてブロッコリーや鶏のささみ、オートミール、無脂肪乳といった食事を継続し、ジムでコツコツとバーベルを上げる行為は、自己との対話を通じて欲望や怠惰をコントロールする力を養います。

これはストア派の哲学における「自制」や仏教の「修行」に通じる精神的な鍛錬です(Robertson, 2010)。

しかし自己実現欲求を追求するプロセスに「楽々」は存在しません。「楽に流されれば芯を失う」のであり、安易なダイエット法に飛びついても持続可能な結果は得られず、目標を見失ってしまうのです。

さらに筋力トレーニングは「楽しいことと楽は対極である」という教訓も示します。

自己実現を追求する喜びは楽を避け、努力と向き合う覚悟から生まれます。

筋肥大や体力向上には適切な負荷、頻度、休息、そして栄養摂取が不可欠です(Kraemer & Ratamess, 2004)。

たとえば筋肉を成長させるにはたんぱく質を体重1kgあたり1.6~2.2g摂取し、適切なカロリーを確保することが推奨されます(Morton et al., 2018)。

このプロセスは決して容易ではなく、誘惑に打ち勝ち、計画的に行動する強い意志が求められます。

しかしその努力こそが、トレーニングを「楽しい」ものに変えるのです。

バーベルを上げる瞬間や鏡で少しずつ変わる自分を見たときの達成感は、楽を避けたからこそ得られる喜びであり、自己実現欲求を満たす瞬間です。

この喜びは自己超越への一歩となり、身体だけでなく精神をも鍛えます。

この姿勢は「楽に流されれば芯を失う」という教訓を体現し、自己実現欲求を追求するプロセスそのものです。

筋力トレーニングは楽を求めるのではなく、自分自身と向き合い努力を積み重ねる事で理想の自分に近づく喜びを見出す行為なのです。

筋力トレーニングは等価交換の原則を通じて、自己実現と自己超越への道を切り開きます。

流行りのダイエットに飛びつくのではなく、時間と知識、リテラシーを投資し、自分だけの価値観を追求することが重要です。

楽を選べば芯を失い、目標から遠ざかりますが、努力を楽しみながら続ける事で身体と心の両方が成長します。

バーベルを上げるたびに、ブロッコリーを選ぶたびに、私たちは自己実現欲求を満たし自己超越に近づいていくのです。

それは理想の自分を追求するすべての人にとってとても価値のあるものだと言う話です。

滋賀県大津市月輪1丁目3-8 アル・プラザ瀬田4F 女性専用フィットネスLBC

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