筋トレに正解はない──「正しいやり方」「間違ったやり方」「俺のやり方」

滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。
「やり方は3つある。正しいやり方、間違ったやり方、そして俺のやり方だ」
──ロバート・デ・ニーロ(映画『カジノ』より)
この名セリフは筋トレの本質が一瞬で言語化しています。
「最新の研究では○○が正しい」は本当に正しいのか?
YouTubeやSNSを眺めていると、「最新のエビデンスでは○○が必須」「レッグエクステンションは膝を壊す」「猫背は小胸筋をほぐせば治る」といった断定的な主張が溢れています。
もちろん科学論文を引用すること自体は素晴らしいことです。
しかし、そこで見落とされがちなのがトレーニング5原則の筆頭──**「個別性の原則」**です。
同じプログラム、同じフォーム、同じ負荷でトレーニングしても、筋肥大の度合いも、姿勢の変化も、痛みの出方も100人いれば100通りあります。
遺伝的反応性、骨格形態、靭帯付着位置、生活習慣、回復力……すべてが異なるからです。
実際に論文をいくら読み込んでも自分の身体が大きくならない人、逆に「非科学的」と言われがちなフォームで驚異的な発達を見せている人は、どちらも現実に見てきました。
「猫背改善」「巻き肩」「腰痛」のワンパターン解決法はなぜ危険か
- 「猫背はこれだけやれば治る」
- 「巻き肩の原因は100%小胸筋」
- 「腰痛の真犯人は腸腰筋です!」
こうした主張に飛びついてしまう気持ちはよく分かります。
しかし本当に姿勢が美しく、腰痛とは無縁で長年トレーニングを続けている人ほど、口を揃えてこう言います。
「人によって原因は全然違います」
「僕にはこれが効いたけど、あなたには効かないかもしれません」
姿勢や痛みの問題は、骨格・筋バランス・神経系の癖・日常動作・ストレスが複雑に絡み合っています。
だからこそ「たった1つの正解」を押し付けるのは、むしろ危険なのです。
結局、答えは「バランス」にある
上下(上半身・下半身)
左右(片側優位の補正)
前後(プッシュ・プル、前面・背面)
対角(体幹の回旋・クロスムーブメント)
これらを偏りなく、やりやすい形で満遍なく鍛えていく。
派手さはないかもしれませんが、これが最も確実な道です。
そうしているうちに、
- 「自分の右股関節が硬いからスクワットで腰が逃げていた」
- 「背中をしっかり引けるようになると肩が自然に開いた」
- 「臀部とハムを鍛えたら長年の腰痛が消えた」
といった自分だけの“弱点”と“効く刺激”が自然と見えてきます。
これこそが「俺のやり方」の誕生の瞬間です。
結論:正しさより、自分に効くものを選ぶ勇気を
最新のエビデンスを尊重しつつ、怪我のリスクを最小限に抑えつつ、そして何より自分の身体と真剣に向き合い続けてください。
「正しいやり方」を学んだその先に、必ず「俺のやり方」が待っています。
そこに至ったとき、あなたの身体は誰のコピーでもない、唯一無二の「答え」を持っているはずだと言う話です。
滋賀県大津市月輪1丁目3-8 アルプラザ瀬田4F 女性専用フィットネスLBC
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