筋力トレーニングが脳機能の向上に貢献する科学的

滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。

筋力トレーニング(以下、筋トレ)は筋肉を鍛えるだけでなく、脳の健康を高める「脳トレ」としての効果が注目されています。

その鍵を握るのが「脳由来神経栄養因子(BDNF)」です。

BDNFは脳の神経細胞の成長やシナプスの強化を促し、記憶や学習能力の向上に貢献します。

この記事では筋トレがBDNFの産生を促進する仕組みと、それが脳や身体に与える効果について、最新の科学的知見を交えて解説します。

BDNFとは?脳と身体で生産される重要な因子

BDNF(脳由来神経栄養因子)は脳の神経細胞の成長や生存、シナプスの可塑性を支えるタンパク質で、特に記憶や学習の中心的な役割を果たす海馬でのBDNFの産生が注目されていますが、生産は海馬に限定されません。

BDNFは以下のような部位でも作られます

  • 脳の他の領域:大脳皮質(感覚処理や認知機能)、前頭前皮質(意思決定や感情制御)、視床下部や扁桃体(ストレス応答や情動)など。
  • 末梢組織:骨格筋、脂肪組織、血液(特に血小板)でもBDNFが産生されます(参考:Matthews et al., 2009, Journal of Neuroscience Research)。

研究によれ、運動によって筋肉で産生されたBDNFが血中を介して脳に影響を与える可能性が示唆されていますが、血液脳関門を通過するメカニズムについてはさらなる研究が必要です(例:Sleiman et al., 2016, eLife)。

トレがBDNFを増やす仕組み

筋トレを行う事で筋肉を支配する脳の領域が刺激され、筋肉は運動による感覚(伸び縮みや負荷による筋肉痛など)を脳にフィードバックします。

この双方向の情報交換(フィードバックとフィードフォワード)が脳にポジティブな刺激を与え、BDNFの産生を促進します。

特に海馬でのBDNF増加は、神経新生やシナプス強化を通じて認知機能を高める可能性があります(参考:Cotman & Berchtold, 2002, Trends in Neurosciences)。

さらに筋トレによる筋肉の刺激が末梢組織でのBDNF産生を促し、それが間接的に脳に影響を与えることも考えられます。

このように筋トレは脳と身体の相互作用を通じてBDNFを増やし、脳の健康をサポートするのです。

筋トレ=脳トレの科学的根拠

「筋トレ=脳トレ」という表現は筋トレが脳に与える多面的な効果を端的に表し、具体的には以下のようなメリットが期待されます:

  • 認知機能の向上:BDNFの増加により、記憶力や学習能力が向上。
  • メンタルヘルスの改善:ストレスや不安の軽減、気分安定化。
  • 脳の老化予防:神経新生の促進による認知機能の維持。

ただしBDNFの増加や筋トレの効果には個人差があり、トレーニングの種類(筋力トレーニング vs 有酸素運動)や強度によっても結果が異なる場合があります。

現時点では筋トレとBDNFの関連性についての研究は進行中であり、今後の解明が期待されます。

筋トレを始めるための実践ポイント

筋トレを脳トレとして活用するには、以下のポイントを意識しましょう

  1. 継続的な習慣化:週2〜3回の筋トレでBDNFの増加が期待できます。無理なく続けられるペースを見つけましょう。
  2. 適切な強度:高強度の筋トレがBDNF産生に効果的ですが、初心者は軽い負荷から始めるのがおすすめです。
  3. 有酸素運動との組み合わせ:ランニングやサイクリングを組み合わせることで、脳への効果がさらに高まる可能性があります。

まとめ:筋トレで脳と身体を同時に強化

筋トレは、BDNFの産生を促進する事で、脳の神経細胞の成長や認知機能の向上をサポートします。

海馬だけでなく大脳皮質や筋肉など、脳と身体のさまざまな部位でBDNFが作られる為に筋トレは全身の健康に寄与する「脳トレ」として優れた方法です。

毎日の生活に定期的な運動習慣を取り入れて、脳と身体の両方を活性化しませんか?と言う話です。

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