解剖学的見解から考える

滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。
「ストレッチやヨガ、ピラティスはしなやかで細長い女性らしい身体作り、筋トレは手足を太くする」なんて言う方を稀に見かけますが、その発言はファンタジーにも程があります。
筋肉はアクチンとミオシンからなるサルコメアを単位とし、滑走説に基づいて収縮します。
この過程で筋肉は能動的に短縮します、自ら長くなる(伸びる)機能はありません。
筋肉が「伸びる」のは拮抗筋の収縮や外力による受動的変化であり、ストレッチはこの受動的柔軟性を高める手法なのです。
ストレッチは関節可動域の拡大やリラクゼーションに寄与するが、怪我予防や筋力向上、ダイエットなどにおける効果は限定的であり、過度な期待は筋肉の収縮原理を理解せずに柔軟性を過大評価する誤解に繋がります 。
一方で「筋トレは手足を太くし、ヨガやピラティスは細長い筋肉を作る」という主張は解剖学的には完全に誤りと言えます。
筋肉の形状は遺伝と骨格で決まり、運動の種類では変わりません。
筋力トレーニングは負荷に応じて筋肥大や持久力を高めますが、ヨガやピラティスも筋収縮を基盤とし、筋力強化の要素を含みます。
特にピラティスは、創始者であるジョセフ・ピラティスにより筋力、柔軟性、コントロールを統合したメソッドとして開発されました。
リフォーマー等の器具は抵抗負荷を用い、筋力トレーニングと共通の原理を持ちます。
しかしヨガやピラティスを礼賛し筋力トレーニングを否定する指導者は、解剖学的な筋肉の収縮原理やピラティスの本質を軽視している、もしくは理解していないと言わざるを得ません。
ジョセフ・ピラティスは筋力を基盤に機能的体作りを目指しており、筋トレ否定は彼の理念に反します。
こうした指導者は運動の科学的基盤や歴史的背景を理解せず、イメージ先行で語る傾向にあり、これは筋肉の普遍的メカニズムを無視し、運動の多様性を損なう誤解なのです。
運動は目的に応じて補完し合いますし、筋力トレーニング、ヨガ、ピラティスは、筋収縮を活用し、強さや柔軟性を高める共通の基盤を持ちます。
誤ったイメージで対立を煽ると後で恥をかきますよと言う話です。
滋賀県大津市月輪1丁目3-8 アル・プラザ瀬田4F 女性専用フィットネスLBC
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