骨格診断について思うあれこれ

滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。
昨今何かと話題になっている骨格診断、これははファッションのスタイリングで人気のツールですが、ダイエットやトレーニングへの応用には疑問の声が上がっています。
特に「骨格診断 ダイエット」や「骨格診断 トレーニング」に医学的エビデンスはあるのでしょうか?
この記事では骨格診断の歴史や成り立ちから、科学的根拠の有無、そしてトレーニングの基本原則との関係を詳しく解説します。
骨格診断の歴史と成り立ち
骨格診断は日本で生まれ、ファッション業界で注目を集めたメソッドで、2000年代初頭にファッションスタイリストやイメージコンサルタント達が、体型や骨格の特徴に基づいて似合う服を提案する手法として広めました。
特に日本のパーソナルスタイリングのパイオニアである二神弓子氏が骨格診断を体系化し、一般に普及させたことで知られています(出典:一般社団法人骨格診断アナリスト協会)。
彼女は人の体型をストレート、ウェーブ、ナチュラルの3タイプに分類し、それぞれに最適なファッションスタイルを提案する理論を構築しました。
この診断は西洋の「キブルビー・システム」(Kibbe Body Types)にインスパイアされつつ、日本人の体型やファッション文化に合わせてアレンジされた点が特徴です。
骨格診断は骨の形状や筋肉・脂肪のつき方から、似合う服のシルエットや素材を導き出すもので、ファッション業界で「自分に似合うスタイルを見つける」ツールとして急速に広まりました。
しかしこの理論がファッションを超えてダイエットやトレーニングに応用する動きには、科学的根拠が不足しているとの指摘があり、以下で、その真実を掘り下げます。
骨格診断とは?ファッションでの活用はアリ?
骨格診断はストレート、ウェーブ、ナチュラルの3タイプに体型を分類し、似合うファッションを提案するメソッドです。
たとえばストレートタイプはハリのある素材、ウェーブタイプは柔らかい素材、ナチュラルタイプはラフなシルエットが似合うとされています。
ファッションにおける骨格診断は、個人の魅力を引き出すガイドラインとして有効なのかもしれませんし、自分に似合う服をガイダンスしてくれる事で自信を持ってファッションを楽しめるのは大きなメリットです。
しかし骨格診断をダイエットやトレーニングにまで応用するのは果たして効果的なのでしょうか?特に医学的エビデンスの観点から見ると、疑問が浮かびます。
骨格診断別ダイエットやトレーニングに医学的エビデンスはある?
近年「骨格診断 ダイエット」や「骨格診断 トレーニング」といったキーワードが注目されています。
たとえば「ストレートタイプは下半身を鍛えるべき」「ウェーブタイプは上半身を重点的に」といったアドバイスが散見されますが、これには明確な医学的エビデンスがありません。
信頼できる医学的データベース(PubMed、Cochrane Libraryなど)や運動科学の文献(例:American College of Sports Medicine, 2022)を調査しても、骨格診断のタイプに基づいたトレーニングやダイエット法の効果を検証した査読付き研究は存在しません。
人間の身体は骨格の見た目だけでダイエットやトレーニングの効果を決められるほど単純ではなく、遺伝、ホルモン、生活習慣、食事内容、運動頻度など、複数の要因が複雑に絡み合います(出典:Harvard Health Publishing, 2023)し、骨格診断のような大まかな分類で最適な方法を決めるのは、科学的根拠が薄弱と言わざるを得ません。
トレーニングの基本原則「全面性の法則」とは?
トレーニングを始めるなら、骨格診断よりも運動科学の基本原則を押さえることが重要です。
特に初心者にとって欠かせないのが「全面性の法則」で、これは特定の部位だけを鍛えるのではなく、全身の筋肉をバランス良くトレーニングするべきという考え方です(出典:American College of Sports Medicine, 2022)。
たとえば、スクワット、デッドリフト、ベンチプレス、チンニングなどのトレーニングは全身の筋力のバランスを整え、怪我のリスクを減らします。
骨格診断に基づいて「この部位だけ鍛える」と偏ったアプローチを取る事で筋力のアンバランスが生じ、かえって身体に負担がかかる可能性があります。
初心者こそ「全面性の法則」に基づいた全身トレーニングから始めるのがおすすめです。
さらに、トレーニングの5原則(全面性、漸進性、個別性、意識性、反復性)の中でも個別性の原則は重要ですが、これは骨格タイプのような大雑把な分類ではなく、個人の筋力レベルや生活習慣、目標に応じたカスタマイズを意味します。
骨格診断をトレーニングに取り入れるのは、この原則を誤解している可能性があります。
なぜ骨格診断別トレーニングが広まったのか?
骨格診断がダイエットやトレーニングに応用された背景には、マーケティングやトレンドの影響が大きいと考えられます。
ファッションでの成功を背景に「個別化されたアプローチ」という魅力的なコンセプトを他の分野に拡張した結果、根拠が曖昧なまま広まった可能性があります。
骨格診断を賢く活用する方法ではどのように活用するのが良いのでしょうか?以下のポイントを参考にしてみてください。
- ファッションのガイドラインとして楽しむ
骨格診断は、似合う服やスタイルを見つけるためのツールとして気軽に楽しむのがおすすめです。自分に似合う服を見つけることで、ファッションがもっと楽しくなりますよ! - ダイエットやトレーニングは科学的に
骨格診断には医学的エビデンスがないため、ダイエットやトレーニングは科学的な根拠に基づいたアプローチを優先しましょう。バランスの取れた食事と全身トレーニングが、初心者にとって最も効果的です。 - 専門家の意見を参考に
骨格診断に頼るよりも、トレーナーや栄養士に相談して、自分に合ったプランを作ってもらうのが確実です。Xでの情報は参考程度に留め、信頼できる専門家のアドバイスを取り入れましょう。
まとめ:骨格診断はファッションのスパイス、トレーニングは科学とバランスが命!
骨格診断は日本で生まれたファッションのツールとして、似合う服を見つける楽しさを広げてきました。
しかしダイエットやトレーニングに応用するには、医学的エビデンスが不足しています。
トレーニング初心者は「全面性の法則」を意識して、全身をバランス良く鍛えることが大切です。
骨格診断をファッションのスパイスとして楽しみつつ、ダイエットやトレーニングは科学的なアプローチで進めましょう。
ファッションは直訳すると流行、トレーニングに於いては流行に流される必要は無いと言う話です。
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