腹筋運動で腰が痛くなる本当の原因とは?腸腰筋と骨盤の関係を徹底解説

滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。

腹筋トレーニングの定番であるクランチ、シットアップ、レッグレイズ、多くの人が「腹筋を鍛えたい」と取り組むこれらの種目ですが、「お腹に効く前に腰が痛くなる」という声を非常に多く耳にします。

なぜこのようなことが起こるのか?

実はその原因の多くは腸腰筋(主に大腰筋)の過剰な働きと骨盤の位置制御の失敗に集約され、特に鍵となるのが「骨盤後傾」です。

ここでは骨盤後傾の意味から、なぜそれが腹筋トレーニングで決定的に重要なのか、具体的な練習方法まで詳しく解説します。

1. 骨盤後傾とは何か(わかりやすい定義とイメージ)

骨盤後傾とは、骨盤が後ろに傾く姿勢・動きのことです。

  • 骨盤の上部(おへその少し下あたり)が後ろに下がる
  • お尻の骨(坐骨)が少し前に出る
  • お尻が軽く丸まり、腰の反りが自然に減る

日常でイメージしやすい表現

  • 「お腹をへこませて、恥骨(おへその下の硬い部分)を天井に近づける」
  • 「腰の下の隙間をできるだけなくす」
  • 「お尻の穴を天井に向かって軽く持ち上げるイメージ」

これに対して、骨盤前傾(いわゆる反り腰)は逆の状態です。

腰が強く反り、骨盤の上部が前に突き出る為に腹筋トレーニングでは腸腰筋が強く働きやすくなり、腰への負担が急増します(骨盤前傾と腰痛の関係 – NCBIレビュー)。

2. なぜ骨盤後傾が腹筋トレーニングで決定的に重要なのか

骨盤の位置が「後傾」か「前傾」かで、どの筋肉が主に働くかが大きく変わります。

状態主に働く筋肉腹直筋への効き方腰への負担トレーニングの質
骨盤後傾キープ腹直筋・腹横筋が主導しっかり短縮・収縮非常に少ない腹筋が強く効く
骨盤前傾のまま腸腰筋が先に強く働くほとんど効かない非常に多い実質「腸腰筋+腰痛運動」

特にクランチやレッグレイズでは骨盤前傾のまま動くと腸腰筋が過剰に活動し、腰椎に強い圧迫・せん断ストレスがかかることが複数の研究で示されています(JOSPT:腹筋運動時の腸腰筋活動と腰椎負荷)。

つまり「骨盤後傾を維持できるかどうか」が、「腹直筋をきちんと鍛えられるか」「腰を痛めるか」の分かれ道になっています。

3. 多くの人が陥る「骨盤後傾が維持できない」パターン

  • 腰が先に浮いてしまう(クランチで肩甲骨より腰が動く)
  • 反動や勢いを使って上体・脚を上げる
  • お腹をへこませる意識が弱く、腹圧が作れていない
  • 腸腰筋が硬すぎて、骨盤を後傾させる前に腰が反ってしまう
  • 息を止めて力んでしまう(腹横筋が働きにくくなる)

これらが起こると、どんなに「腹筋を鍛えよう」と頑張っても実際には腸腰筋が主働筋になり、腰椎に負担がかかる動きになってしまいます(Spine Journal:体幹運動時の筋活動パターン)。

4. 骨盤後傾の感覚を体に覚え込ませる練習方法

ステップ1:仰向けで基本を徹底的に固める(最初に最も重要なフェーズ)

  1. 仰向けになり、膝を90度くらいに曲げて立てる
  2. 両手を腰の下に軽く入れ、床と腰の隙間を感じる
  3. 息をゆっくり吐きながら、お腹をへこませる(ドローイン)
  4. 同時に腰を床にグッと押し付ける(手のひらが潰れる感覚)
  5. その状態を10〜20秒キープし、呼吸を止めずに続ける
    → これを1日10セット程度繰り返す

この「腰を床に押し付ける」感覚は、腹横筋の活性化と骨盤安定に直接つながることが確認されています(Physical Therapy:ドローインと骨盤後傾の関係)。

ステップ2:応用練習で感覚を強化

  • デッドバグのスタートポジションで腰を浮かせない
  • リバースクランチで膝を胸に引き寄せるときに腰を丸める意識
  • 四つ這いキャットで背中を丸めるときに骨盤後傾を強調
  • 壁立ちで腰と壁の隙間をなくす練習(立位での後傾感覚)

ステップ3:クランチ・シットアップ・レッグレイズに応用する鉄則

  • スタートポジションで必ず骨盤後傾+お腹をへこませる
  • 動きの間中、腰が浮かないギリギリの高さ・角度で止める
  • 反動は一切使わず、コントロールされたゆっくりした速度
  • 息を吐きながら「へこませて丸める」ことを強く意識

5. まとめ:骨盤後傾は「腹筋を効かせるスイッチ」

クランチもシットアップもレッグレイズも、目的と動作の機序を理解し、骨盤後傾を正しくキープ出来ればどれも非常に優れたトレーニングになります。

逆に言うと骨盤後傾が維持できない状態では、どの種目も「腸腰筋メイン+腰への負担運動」に変わってしまいます。

だからこそまずは「腰を床に押し付ける感覚」を徹底的に体に覚え込ませることが最優先です。

この基礎ができて初めて、腹直筋にしっかり効かせながら安全にトレーニングを進められるようになります。

ぜひ、数日から1〜2週間はこの「骨盤後傾の基礎固め」に集中してみてください。

その後の腹筋トレーニングが、今までとは全く違うものに感じられるはずです。

何事も「まずは知る事から始まる」と言う話です。

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