背中のトレーニングについて考える

 滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。

「広背筋の主な働きは肩関節の伸展なのだから、フィニッシュで肩甲骨を寄せる必要は無いし寄せてはいけない」的な意見をSNS等で定期的にお見掛けします、みんな違ってみんな良いのですが、個人的にはこの意見には反対です。

背中の筋力トレーニング(主に広背筋)で肩甲骨を動かすか動かさないかはトレーニングの目的やターゲットとする筋肉によってアプローチが異なります。

肩甲骨をしっかりと動かすメリットとして

①自然な動きを再現

肩甲骨は骨盤から脊柱と連携、連動して働くので、日常生活やスポーツでの動作(例えば物を引っ張る、投げるなど)で自然に動くため、その機能を強化する目的として優れています。

②広範囲の筋肉を刺激

肩甲骨を動かすことで僧帽筋、菱形筋、広背筋、脊柱起立筋など、背中の複数の筋群を同時に鍛えることが出来ます。

③可動域の向上

肩甲骨の動きを意識してトレーニングを行う事で肩関節の柔軟性や可動範囲を改善し、姿勢矯正やケガ予防に繋がります。

④機能性の向上

骨盤⇒脊柱⇒肩甲骨と言う自然な動きの連動連鎖を断ち切らない為に、実生活やスポーツで使える「使える筋力」が向上します。 ⑤姿勢改善 肩甲骨周りの筋肉がより多く動員、強化される為に、猫背や肩こりの解消により役立します。

⑥バランスの取れた発達

背中全体を均等に鍛えられる為に筋肉の偏りを防ぐ。

⑦消費カロリーの向上 同じトレーニングを行うのでも多くの筋肉を動員する為にカロリー消費の向上が見込まれます。

反対にデメリットとして

①負荷が分散される為に広背筋への負担が減る

広背筋に集中して負荷をかけるのが難しくなり、筋肥大が目的の場合は効率が落ちる可能性があります。

②コントロールが難しい

初心者の場合肩甲骨の動きを意識するのが難しく、フォームが崩れるリスクがあります。

ただし初心者程肩甲骨を動かさないラットプラダウンやシーテッドローイングを行う際に「肩関節の伸展」では無く「肘関節の屈曲」で行ってしまいがちなので、初心者はチーティング気味でも良いので全身を使って大きく稼働させた方が良いと個人的には思います。

何にせよ全ての物事は理屈を理解してから行う方がその解像度や深みが増しますよと言う話です。

滋賀県大津市月輪1丁目3-8 アルプラザ瀬田4F 女性専用フィットネスLBC

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