結果と原因

滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。
肩こりや腰痛、ひざ痛といった慢性痛は現代人にとって切っても切り離せない身近な悩みです。
しかしこれらの痛みの「結果」と「原因」が必ずしも一致しないケースが多いことをご存知でしょうか?
肩凝りや腰痛を含む多くの関節痛は、痛みを感じる部位に問題があると捉えがちですが、実際には生活習慣や姿勢、筋力不足など、別の要因が関与していることが科学的エビデンスによって示されています。
慢性痛の原因と結果の乖離を解説し、安静よりも運動、特に筋トレが改善に有効である理由をエビデンスとともに紹介します
①慢性痛の原因と結果の乖離
慢性痛は特定の部位に負担がかかることで生じると考えられがちですが、研究によれば痛みの原因は多因子的な場合が多いです。
例えば腰痛の場合、画像診断で椎間板ヘルニアや変形性脊椎症が見つかってもそれらが直接痛みの原因でないケースが少なくありません。
American College of Physicians(2017)のガイドラインでは、腰痛患者の多くで画像所見と症状の関連性が低いことが指摘され、実際に健常者でもMRIで椎間板の異常が見られるケースは珍しく無く、痛みの原因は筋力低下、姿勢不良、ストレス、睡眠不足など、複合的な要因によるものが多いのです。
肩こりも同様にデスクワークによる前傾姿勢が肩こりを引き起こすとされますが、Journal of Electromyography and Kinesiology(2018)の研究では肩こりの原因として僧帽筋や周辺筋群の筋力低下や筋持久力不足が関与していることが示されました。
つまり痛みの「結果」として肩や腰が凝る、痛むのであって、「根本原因」は筋力や姿勢、運動不足にあるのです。
ひざ痛もまた、関節そのものより周囲の筋肉や全身のバランスが影響します。
Arthritis & Rheumatology(2019)に掲載された研究では、変形性膝関節症の患者において大腿四頭筋の筋力低下が痛みや機能障害の主要な要因であると報告されています。
このように慢性痛は単なる局所の問題だけではなく、全身の筋力や生活習慣が関与する複雑な現象なのです。
②安静よりも運動が推奨される理由
従来では慢性痛の対処法として安静が推奨されることがありましたが、近年のエビデンスはむしろ運動の有効性を強調しています。
The Lancet(2018)に掲載された腰痛に関する包括的レビューでは過度な安静は回復を遅らせ、筋力低下や関節の硬直を助長する可能性があると指摘されています。
一方で適度な運動は血流を改善し、筋肉や関節の柔軟性を高め、痛みの軽減に寄与すると報告しています。
特に筋力トレーニングは慢性痛の改善に顕著な効果を発揮します。
Journal of Strength and Conditioning Research(2020)のメタアナリシスでは、筋トレが腰痛患者の痛みと機能的障害を有意に軽減することが示されました。
これは筋力トレーニングがコアマッスル(体幹の筋群)を強化し、脊椎への負担を軽減するためです。
同様、肩こりに対しては僧帽筋や広背筋、大胸筋の強化が、ひざ痛に対しては大腿四頭筋やハムストリングの筋力トレーニングが有効であることがPhysical Therapy(2021)の研究で裏付けられています。
筋力トレーニングの効果は、単に筋肉を強化するだけでなく、以下の点でも寄与します
①姿勢の改善
筋力向上により正しい姿勢が維持しやすくなり、特定の部位への負担が軽減します。
②血流促進
運動による血行改善が筋肉の緊張を緩和し、炎症を抑制します。
③心理的効果
運動はエンドルフィンの分泌を促し、ストレスや不安を軽減します。
Pain(2017)の研究では心理的要因が慢性痛の増悪に関与することが示されており、運動はこの点でも有効だと報告されています。
肩こりや腰痛、ひざ痛などの慢性痛は痛みを感じる部位が直接の原因でない場合が多く、筋力不足や姿勢、生活習慣が根本的な要因として関与しています。
安静よりも運動、特に筋力トレーニングが有効である事は科学的エビデンスによって裏付けられています。
筋力トレーニングは筋力を強化するだけで無く姿勢や血流、心理状態の改善にも寄与し、慢性痛の根本的な解決に役立ちます。
無理の無い適切な運動習慣を生活に取り入れ、痛みのない快適な毎日を過ごす為には最寄りのトレーニングジムに入会する事も検討してみては?と言う話です。
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