みんな違ってみんな良い

滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。
私達人間の身体の構造は一人ひとりが驚くほど異なります。
たとえば腰椎の数は通常5個ですが、人によっては4個や6個の場合もあります。
この違いは背骨の柔軟性や安定性に影響を与え、特定の運動の適性に差を生むことがあります。
また、筋肉の起始・停止部位(筋が骨に付着する場所)も個人差があり、さらには筋の部分欠損(特定の筋肉が先天的に欠けている状態)が見られる人もいます。
これに加えて身長や体重、生まれ持った重心、手足の長さ、運動歴や怪我の履歴も大きく異なります。
これらの個体差はトレーニングや健康管理において無視できない重要な要素です。
たとえば腰椎が4個の人は背骨の可動域が狭い場合があり、過度な屈曲を伴う運動は負担になる可能性があり、逆に6個の人は柔軟性が高い一方で、安定性が不足するケースも考えられます。
筋の付着部位の違いは力の発揮の仕方や関節の動きに影響し、たとえばスクワット時の膝や股関節への負荷が変わることがあります。
さらに過去の怪我や運動習慣は筋力バランスや関節の可動域に影響を与え、トレーニングの効果や安全性に直接関わります。
このような個体差を理解する事は効果的で安全なトレーニングプログラムを設計する基盤となります。
「スクワットは必須」は本当?SNSの断定的な発言に要注意
SNSやYouTube等で「下半身のトレーニングはスクワットでなければならない」「○○は~~すべき」「▽▽の指導をするトレーナーは三流」などと強い言葉で断定するインフルエンサーの発言を見かけることがあります。
しかしこれらの主張は「木を見て森を見ない」視点に陥りがちで、個体差を無視した一律のトレーニング指導は、効果が得られないだけでなくケガのリスクを高める可能性があります。
トレーニングにおける個別性の原則は、一人ひとりの身体的特徴や目標に応じてアプローチを変えるべきであると強調します。
たとえばスクワットは下半身の筋力を強化する優れたエクササイズですが、股関節や膝に問題がある人、または重心の位置が異なる人には負担が大きく、別の運動(ランジやマシンレッグプレスなど)が適している場合があります。
エビデンスに基づいた研究(例:[Journal of Strength and Conditioning Research, 2019])では、個体差を考慮したプログラムがケガのリスクを減らし、成果を最大化することが示されています。
インフルエンサーの発言は注目を集めるために誇張されていることが多く、すべての人の身体や目標に当てはまるわけではありません。
「~でなければならない」といった断定的な意見は参考程度にとどめ、自分の身体や目的に合った方法を見極めることが大切です。
目的に応じてやり方を変える:柔軟なアプローチが鍵
トレーニングや健康管理において「目的に応じてやり方や考え方は変わる」という視点も重要です。
たとえば筋力アップを目指す人と、姿勢改善を目指す人では最適なエクササイズや負荷が異なります。
ランナーであれば下半身の持久力、ウェイトリフターなら爆発的なパワーが必要です。
このように目的に応じたトレーニングが効果を最大化します。
アメリカスポーツ医学会(ACSM)のガイドラインでも、個人の目標や健康状態に応じたプログラム設計が推奨されています。
たとえば高齢者や初心者には低負荷の運動から始め、徐々に強度を上げることが推奨されます。
一方アスリートには高強度のトレーニングが必要ですが、運動歴やケガの履歴を考慮しなければなりません。
たとえば過去に膝のケガをした人は、スクワットのフォームや負荷を調整する必要があり、場合によっては別のエクササイズを選択する方が安全です。
優れたトレーナーの条件:個別性とエビデンスに基づく指導
「○○の指導は三流」といった批判は、トレーナーの質を単純化しすぎています。
優れたトレーナーはクライアントの個体差(例:筋の部分欠損や手足の長さの違い)を評価し、エビデンスに基づいたプログラムを提供します。
たとえば、[British Journal of Sports Medicine, 2021]の研究では、個別化されたトレーニングが一般的なプログラムに比べて筋力向上やケガ予防に効果的であると報告されています。
トレーナーを選ぶ際は以下のようなポイントをチェックしましょう:
- 個別性の考慮:あなたの身体的特徴(例:重心の位置や筋の付着部位)、目標、運動歴やケガの履歴を理解し、カスタマイズされた指導をしてくれるか。
- 科学的根拠:エビデンスに基づいたアプローチを採用しているか。
- 柔軟性:目的や状況に応じてプログラムを調整してくれるか。
SNSの情報を賢く活用しようインフルエンサーの発言は、トレーニングのアイデアやモチベーションを得るための参考にはなりますが、鵜呑みにせず批判的に受け止めることが重要です。
身長や体重、手足の長さ、さらには生まれ持った重心の違いにより、同じエクササイズでも効果や安全性が異なる為、自分の身体に合わないトレーニングを無理に取り入れると効果が得られないだけでなく、ケガのリスクも高まります。
個別性の原則と目的に応じた柔軟なアプローチを意識することで、自分に最適なトレーニング方法を見つけられます。
たとえばスクワットが合わない場合は、ランジやレッグプレスなど代替のエクササイズを試すのも一つの手です。
専門家の指導を受けながら、自分の身体と対話することが長期的な健康とパフォーマンス向上への近道です。
まとめ:自分に合ったトレーニングで健康をサポート
人間の身体の個体差(腰椎の数、筋の起始・停止、部分欠損、身長、体重、重心、手足の長さ、運動歴、ケガの履歴など)を理解し、目的に応じたトレーニングを行う事は健康やフィットネスの目標達成に欠かせません。
SNSの断定的な発言に惑わされず、エビデンスと個別性を重視したアプローチを心がけましょう。
自分の身体に耳を傾け、必要なら専門家のアドバイスを取り入れる事で効果的で安全なトレーニングが実現するのだと言う話です。
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