ヘルスとウェルネスの相違

滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。
健康であり続ける事は誰もが持つ願望なのですが、それは「当たり前」では成り立ちません。
現代社会では運動不足や不健康な生活習慣が生活習慣病や人工透析患者の増加を引き起こし、個人や家族、国家予算に大きな負担をかけています。
厚生労働省によると運動不足は日本で年間約5万人の死亡に関連し(2007年)、約358人に1人が人工透析を受けていると報告し(日本透析医学会、2023年)、さらに平均寿命と健康寿命の差(ラグ)が、介護や医療費の負担を増大させています。
健康を維持するには正しい運動習慣、正しい食育、適切な睡眠という能動的な選択が不可欠です。
この記事では科学的根拠に基づき健康寿命を延ばし、人工透析リスクを減らす方法を解説します。
1. ヘルスとウェルネスの違い:健康維持も能動的に
ヘルス(健康)とウェルネスは異なる概念です。
- ヘルス:病気や障害がない状態を指し、血圧やコレステロール値など客観的な指標で測られます(WHO, 1948)。若い頃は努力せずに維持される場合もありますが、現代の生活環境では意識的な管理が必要です。
- ウェルネス:健康を基盤に、精神的・社会的・感情的な充実感を追求する積極的なアプローチ。運動やストレス管理など、能動的な行動が求められます(Journal of Positive Psychology, 2018)。
健康を「当たり前」と考えるのは危険な発想と言え、座りがちな生活やストレスが健康を損ない、人工透析に至る糖尿病性腎症などのリスクを高めますので、能動的な選択が個人と社会の負担を軽減する鍵なのです。
2. 人工透析のリスク:運動不足が引き起こす深刻な問題
日本は台湾に次いで透析患者の有病率が世界2位で、2023年末時点で約34.7万人が人工透析を受けており(日本透析医学会)、人口比で計算すると約358人に1人が透析患者なのです。
この背景には、以下の要因があります
- 主な原因:糖尿病性腎症(39.5%)が透析の最大原因で、運動不足や不健康な食事が糖尿病リスクを高めます(The Lancet Diabetes & Endocrinology, 2019)。
- 運動不足の影響:運動不足は2型糖尿病のリスクを28%増加させ(Lancet, 2016)、これが腎不全や透析に至る一因に。厚生労働省は、運動不足が年間約5万人の死亡に関連すると推計(2007年)。
- 経済的・社会的負担:透析治療は1人当たり年間約500万円の医療費がかかり(日本透析医学会)、患者本人や家族の生活の質を低下させ、国家予算にも影響を及ぼします。
予防策
週150分の有酸素運動(例:ウォーキング)と週に2~3回の筋力トレーニング、バランスの取れた食事で糖尿病リスクを低減することが重要です。
3. 平均寿命と健康寿命のラグ:個人と社会への影響
日本の平均寿命は世界トップクラスで2023年のデータでは男性81.09歳、女性87.14歳(厚生労働省)ですが、一方で健康寿命(日常生活に制限のない期間)は男性72.57歳、女性75.45歳(2022年)と報告されています。
この差(男性約8.5年、女性約11.5年)は、介護や支援が必要な「不健康な期間」を示します。
「不健康な期間」がもたらす負担
- 本人への影響:健康寿命が短いと、寝たきりや介護が必要な期間が長くなり、生活の質が低下。例:透析患者は週3回の通院が必要で、趣味や社会活動が制限されます。
- 家族への影響:介護負担が増え、精神的・経済的なストレスが家族に及ぶ。厚生労働省の調査(2021年)では、介護者の約30%がストレスやうつ症状を報告。
- 国家予算への影響:健康寿命と平均寿命のラグは、医療費や介護費の増大を招く。2022年度の日本の医療費は約46兆円で、透析や介護関連費用が大きな割合を占めます(厚生労働省)。健康寿命の延伸は、国の財政負担軽減にも直結します。
4. 健康を築く3つの柱:運動、食育、睡眠
健康寿命を延ばし、人工透析リスクを減らすには、以下の能動的な選択が不可欠です。
(1)正しい運動習慣
- 効果:週150分の有酸素運動(例:早歩き)と週2回の筋力トレーニングで、心疾患リスクを20-35%低減(Circulation, 2018)。うつ病症状も30%軽減(JAMA Psychiatry, 2019)。
- 実践例:毎日10分のウォーキング、階段利用、ジムでのグループ運動。
- エビデンス:運動習慣は全死亡リスクを最大30%低下(The Lancet Global Health, 2020)。
(2)正しい食育
- 効果:野菜、果物、全粒穀物、良質なタンパク質を中心とした食事で、肥満や糖尿病リスクを軽減。塩分・糖分の過剰摂取を避けることで、腎臓への負担を軽減(The Lancet Diabetes & Endocrinology, 2019)。
- 実践例:1日350gの野菜を目標に、加工食品を減らし自炊を増やす。
(3)適切な睡眠
- 効果:7-9時間の質の良い睡眠はストレスホルモン(コルチゾール)を抑制し、メンタルヘルスを維持(Sleep, 2017)。睡眠不足は肥満や心疾患リスクを高めます。
- 実践例:就寝1時間前のスクリーンタイムを避け、規則正しい睡眠スケジュールを。
5. 健康は当たり前ではない:能動的な選択が未来を変える
健康は「自然に保たれるもの」では無く、現代社会の座りがちな生活やストレス、加工食品の普及は、健康を損ない、人工透析や介護のリスクを高めます。
ハーバード大学の研究(NEJM, 2018)では運動、禁煙、バランスの取れた食事、適度な飲酒、十分な睡眠の5つの習慣を守る人は守らない人に比べ寿命が10-14年長いことが示されています。
健康寿命と平均寿命のラグは個人や家族の生活の質を下げ、国家予算に負担をかける要因です。
たとえば透析患者1人当たり年間約500万円の医療費がかかり(日本透析医学会)、これを予防する事で個人も社会も大きな恩恵を受けます。
健康は能動的な選択の先にあります。
6. 今日から始める健康のためのアクション
健康を維持し人工透析や介護のリスクを減らすには、今日から行動を起こしましょう。
- 運動を習慣化:週150分のウォーキングや週2~3回の筋力トレーニング
- 食事を改善:野菜や果物を増やし、加工食品を減らす。例:週末にヘルシーな献立を計画。
- 睡眠を優先:7-9時間の睡眠を確保。例:寝る1時間前はスマホをオフ。
- 定期検診:血圧や血糖値をチェックし、早期予防。
- メンタルケア:ヨガや瞑想でストレス管理。例:週1回のヨガクラスに参加。
7. まとめ:健康はあなたの選択で築かれる
健康は「当たり前」ではなく、意識的な努力の結果です。
日本の平均寿命(男性81.09歳、女性87.14歳)は長いものの、健康寿命(男性72.57歳、女性75.45歳)とのラグが個人・家族・国家に負担をかけます。
運動不足による死亡リスク(年間約5万人)や人工透析患者の増加(約358人に1人)は、現代社会の課題を象徴しています。
正しい運動習慣、食育、適切な睡眠という能動的な選択は人工透析リスクを減らし、健康寿命を延ばす鍵です。
今日から小さな一歩を踏み出し、専門家やトレーナーに相談しながら、健康な未来を築きましょう。
あなたの行動が、個人と社会の負担を軽減するのだと言う話です。
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