名作に学ぶ

滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。
「今の野菜は昔に比べて圧倒的に栄養が足りないし美味しくも無い」とは名作漫画「美味しんぼ」22巻に収録、「食品成分表の怪」での山岡史郎さんのお言葉。
このお言葉は食にこだわる方々にとって深く考えさせられるもので、理由は科学肥料と除草剤などの農薬を使用した科学農法が原因だそうです。
圧倒的な効率の良さで生産量は増大したのですが、その代償として微生物がたくさんいた栄養豊富な土壌は失われました。
そして微生物がつくるビタミン、鉄分、カルシウムなどの微量元素を科学肥料は含まないので、結果的に野菜は栄養不足となったとの事です(諸説あり)。
政治的に偏った発言(左に偏り過ぎていまだ連載休止)や中松警部の犯罪行為のもみ消しなど、突っ込みどころ満載なとんでも作品として捉えられがちな「美味しんぼ」ですが、後半(飛沢と難波の登場以降は最悪)はともかく初期は魅力的なキャラクターが揃ってましたし、「本物の味」と「食の安全」の重要性を訴え、バブル期ならではの社会風刺の利いた理容室や定食屋に並んでいると嬉しい漫画No1(No2は代紋take2、もしくは味いちもんめ)だったんですよね。
本記事では「美味しんぼ」のテーマを基に野菜の栄養価低下の背景と、特に活動量の多いトレーニーやアスリートに向けたサプリメントの活用について科学的視点で解説します。
現代の野菜は本当に栄養価が低下しているのか
山岡士郎の主張の根拠は科学農法による土壌の劣化で、化学肥料や除草剤の使用により微生物が豊かだった栄養豊富な土壌が失われ、ビタミンやミネラル(鉄分、カルシウム、マグネシウムなど)が野菜に十分含まれなくなったとされています。
この点については科学的データも一定の裏付けを示しています。
たとえば米国や英国の研究(Donald Davisらの2004年研究など)では、1940年代から2000年代にかけて野菜や果物のミネラル含有量が減少傾向にあることが報告されており、ブロッコリーやトマトにおけるカルシウム、鉄分、マグネシウムの減少は品種改良や土壌の変化が要因とされています。
ただしすべての野菜で栄養価が著しく低下しているわけでは無く、作物や栽培方法、地域による差異があり、有機農法や土壌改良の取り組みも進んでいます。
それでも、栄養価の低下は無視できない課題です。
トレーニーやアスリートに野菜だけでは不足する理由
野菜は健康維持に欠かせませんが、活動量の多いトレーナーやアスリートにとっては野菜のみで必要な栄養をすべて賄うのは困難で、それはトレーニングや運動により、ビタミンやミネラルの消費量が一般の方より多くなるためです。
特に不足しがちな栄養素は以下の通りです:
- ビタミンD:骨の健康や免疫機能の維持に必要。日光を浴びる機会が少ない場合に不足しやすい。
- マグネシウム:筋肉の回復やエネルギー代謝に重要。汗により失われやすい。
- 亜鉛:筋肉修復や免疫機能に必須。アスリートは一般の約2倍の摂取が必要とされる場合も。
- プロテイン:筋肉の修復と成長に不可欠。野菜だけでは十分な量を摂取しにくい。
2020年の研究(Journal of the International Society of Sports Nutrition)によると、アスリートは一般人よりビタミンB群やミネラルの必要量が増加することがわかっており、野菜や果物を積極的に摂取しても必要量を満たせない場合があります。
サプリメントの適切な活用方法
では、どのように対処すべきでしょうか?ここで有効なのがサプリメントの活用です。
ビタミン&ミネラルサプリやプロテインは、効率的に栄養を補給する手段として適しています。
以下に、取り入れ方のポイントを整理します:
- マルチビタミン&ミネラル:ビタミンD、C、B群、マグネシウム、亜鉛などをバランスよく含む製品を選ぶことで、不足しがちな栄養を補えます。
- プロテイン:ホエイプロテインや植物性プロテインは、筋肉の回復をサポート。トレーニング後に20〜30gを目安に摂取することが推奨されます。
- バランスの重視:サプリメントに過度に依存せず、野菜や果物に含まれる食物繊維やファイトケミカルも積極的に摂取しましょう。有機野菜や地元産の食材を取り入れることで、「美味しんぼ」が訴える「本物の味」も楽しめます。
サプリメントは補助的な役割を果たします。過剰摂取は逆効果となる為に信頼できる製品を選び、推奨量を守ることが重要です。
必要に応じて、医師や栄養士に相談することをおすすめします。
「美味しんぼ」の教えを現代に活かす
「美味しんぼ」が伝えるのは、食の安全と本物の味わいの価値です。
しかし現代の忙しい生活やトレーニングのニーズを考慮すると、サプリメントによる効率的な栄養補給も合理的な選択といえます。
山岡士郎なら土壌の力を重視するかもしれませんが、現代のトレーナーやアスリートには野菜とサプリメントを組み合わせたハイブリッドなアプローチが適しているのかもしれません。
まとめ:野菜とサプリメントで健康とパフォーマンスを最適化
現代の野菜は科学農法の影響で栄養価が低下している可能性があります。
特にシリアスなトレーニーやアスリートは、ビタミンやミネラルの必要量が多いため、野菜だけで賄うのは困難です。
マルチビタミンやプロテインを活用し、効率的に栄養を補給しましょう。
ただしサプリメントに頼りすぎると野菜や果物の持つ食物繊維やファイトケミカル(抗酸化物質とか)までカバーできないので、バランスの良い摂取が大切と言えます。
現代における野菜の栄養不足を嘆くだけでは無く、時代に応じた食の安全と健康を両立する食生活を目指すべきなのでは?と言う話です。
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