METs(メッツ)とは?運動強度の正しい測り方と健康効果を徹底解説

滋賀県大津市瀬田のトレーニングジム 女性専用フィットネスLBCです。

運動を始めたいけど、どのくらいの強度が適切かわからない……そんなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。

運動強度の指標として広く使われているのが**METs(メッツ)です。

この記事ではMETsの基本から、心拍数やRPEスケール(自覚的運動強度)**との関係、最新のガイドラインに基づく活用法まで、わかりやすく解説します。

エビデンスに基づいた情報を参考に、健康維持やダイエットに役立ててください。

METs(代謝当量)とは?基本的な定義と仕組み

METsは「Metabolic Equivalents of Task」の略で、安静時のエネルギー消費を1METsとして、さまざまな活動がその何倍のエネルギーを消費するかを示す単位です。

基準は、体重1kgあたり1分間に3.5mlの酸素消費量に基づいています。

たとえば:

  • 座って安静にしている状態:1 METs
  • 普通の歩行(時速4-6km):約3-4 METs
  • ジョギング:6-8 METs以上

この指標は国際的に標準化されており、Compendium of Physical Activities(最新版は定期更新されており、活動ごとのMETs値が掲載)で、日常活動からスポーツまで多数のMETs値が参考可能です。

METsによる運動強度の分類と健康効果

運動強度はMETs値で以下のように分類されます(ACSMおよびCDCのガイドラインに基づく):

  • 軽い強度:3 METs未満(例: ゆっくり歩く、軽い家事)
  • 中程度の強度:3〜6 METs(例: 速歩、軽いサイクリング)→ 脂肪燃焼や心肺機能向上に最適
  • 強い強度:6 METs以上(例: ランニング、激しいスポーツ)→ 持久力向上に効果的

厚生労働省の**「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人に対して3 METs以上の身体活動を週23 METs・時以上**を推奨しています。

また、筋力トレーニングを週2-3日追加することを勧めています。

国際的に見て、WHOの2020ガイドラインやACSMの推奨でも、週150-300分の中程度強度(3-6 METs)の運動が健康益をもたらすとされています。

具体的な活動例とMETs値日常活動のMETs値例(Compendiumに基づく目安):

  • 座って読書やテレビ視聴:1-2 METs
  • 普通の家事(掃除機かけ):3-4 METs
  • 速歩や犬の散歩:4-5 METs
  • 水泳やジョギング:6-8 METs
  • 全力ランニング:10 METs以上

消費カロリーの簡単計算方法METsを使って消費カロリーを計算できます。

公式:消費カロリー(kcal) ≈ METs値 × 体重(kg) × 時間(時間)

例: 体重60kgの人が3 METsの歩行を1時間した場合 → 約180kcal消費。

心拍数と運動強度の関係:個人差を反映した指標

METsが活動の絶対強度を示すのに対し、心拍数は個人差を考慮した相対強度を測れます。

最大心拍数(目安: 220 - 年齢)の割合でゾーンを分けます。

主な心拍ゾーン:

  • ゾーン1(50-60%):軽いウォームアップ(METs 2-3相当)
  • ゾーン2(60-70%):脂肪燃焼ゾーン(METs 3-5相当、会話可能)
  • ゾーン3(70-80%):有酸素能力向上(METs 5-7相当)
  • ゾーン4-5(80%以上):高強度トレーニング(METs 7以上)

スマートウォッチで心拍数をモニターすれば、リアルタイムで強度を調整可能です。

RPEスケール:主観的な強度管理でさらに精度を上げる

METsや心拍数を補完するもう一つの指標が**RPEスケール(Rate of Perceived Exertion、自覚的運動強度)**です。

機器不要で「きつさ」を自己評価でき、心拍数やMETsと高い相関があります(ACSMガイドライン)。

主なスケール:

  • オリジナルBorgスケール(6-20):数値×10 ≈ 心拍数の目安(例: 13 = ややきつい、中程度強度)
  • 修正版CR-10スケール:0-10でより直感的(例: 4-6 = 中程度)

活用法:

  • 中程度強度を目指す場合:RPE 12-14(会話可能だが息が上がる)
  • 心拍計がない時や体調変動時に特に有効
  • 筋トレでは、セット終了時のRPEで負荷を調整

RPEを組み合わせることで、METsの客観性と心拍数の個人差をカバーし、より安全で効果的なトレーニングが実現します。

2025年現在、METsは運動強度の標準指標です。

主要ガイドラインで広く採用されており、心拍数やRPEは強力な補完ツールとして併用されています。

まとめ:METs・心拍数・RPEを活用して健康的な生活を

METsを基に心拍数やRPEを組み合わせれば、自分に合った最適な強度が見つかります。

まずは日常の速歩から始め、週の目標を達成しましょう。

今日から実践して、健康寿命を延ばしましょうねと言う話です。

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